2022.3.24 瀬戸内旅行記⑤ しまなみ海道ママチャリ走破その1
4日目。
本日からは今回の旅行のメインイベント、しまなみ海道サイクリングが始まります。
四国に行くからには絶対にやっておきたい、健康で体力があるうちに、と思っていました。
実は今回このすべての旅程は2日間をしまなみ海道にあてるというのを基準に組み立てたみたいなところがあったりして。これでもかというくらい念入りな準備もした、、、。
しまなみ海道は言わずと知れた世界的に有名なサイクリングロード、全長約70km、6つの島々を経由しつつ広島県尾道市と愛媛県今治市を結んでいます。
日本で初めて海峡を横断できる自転車道らしい。
事前に経由したいスポットを調べて1日目のざっくりしたルートを決めた。
なおサイクリングありきの旅なので、1週間にも及ぶ旅行ですが実はリュック一つとサコッシュのみできています。意外となんとかなる。
(ちなみにしまなみ海道ではサイクリスト用に手荷物運送サービスもやっているよ)
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5時起床の予定だったけどドキドキしていたので4時半くらいに目が覚めた(今日に備えて昨日は21時に就寝しました)。
そして5時半、史上最早のチェックアウト。
誰もいない早朝の道後温泉アーケードを散歩し「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」へ。
これで道後温泉の外湯、全てを回ったことになります。サイクリング前にひとっ風呂浴びて気合いを入れるぞ。
こちらが早朝でライトアップされた飛鳥乃湯泉。
ちなみにこれが昨夜通りかかった時に撮った写真。
見ての通り超インスタ映えスポットなので、若い子たちがめちゃくちゃ写真を撮っていました(私もその1人)。
15分前くらいから並んで一番乗りで入場。
昨日行った椿の湯や道後温泉本館は浴室しかありませんでしたが、飛鳥の湯は大広間や家族湯があって施設が充実していました。
比較的最近できたところみたい。
内装が本当に美しい、、、。
※道後温泉本館にも本来休憩室などあるらしいが、このときは工事中で浴室しか行けず。
最初の10分くらいは完全に貸切!
昨夜はあんなに賑わっていた温泉街の中で人気の温泉を、空間を独り占めできるなんて何という贅沢、、、早起きした甲斐がありました。
昨日行った2つには屋内の湯しかなかったけど、ここには半露天風呂的なところもあった。
徐々に人が増えてきたところで退館。
湯上がりみかんジュースその2。これは温泉街で買った1本540円の高級品、、、。
糖分を摂取したところでいざ今治のサイクリングターミナルへ向かう。
天気予報を2週間前くらいからこまめにチェックをしていたが、サイクリングにあてるこの2日間だけはずっと安定して晴れ一つ◎
このタイプの切符を超久しぶりに買ったのでなんとなく記念に撮影。
松山から電車で一本、9時前に今治駅に到着しました。
レンタサイクルの手続き。
クロスバイク、試乗してみたけど私には無理だった。
午前9時、出発。いざ尾道へ!
※しまなみ海道今治側の始点はここから6km先の「サンライズ糸山」とされているので、今回の総走行距離は70+6kmとなります。
サイクリングコースにはブルーラインが引かれており、これをひたすら辿っていけば尾道につくという親切設計。1kmごとに「尾道まであと〇〇km」のような表示もされている。規格外の方向音痴な私でも安心。
しまなみ海道の始点であるサンライズ糸山までの道のり、たかが6kmと思っていたけどここが結構辛かった。
日差しもなくて車道が狭い上に平日の朝なので交通量も普通に多い。
思ったより寒い。寒くて耳が激痛。
やっと1つ目の橋、来島海峡大橋の入り口が。
これから上げていく写真を見てもらうとわかると思うのですが、しまなみ海道のコース内にいくつもある起伏の中でも、地上から橋の上に辿り着くまでの登り坂が最もつらかった。
かなり高低差があるため、長ーい上り坂が螺旋状に続く(坂の途中休憩できるベンチ、あずまや、自販機などが大体ある)。
単純にこれが橋の数だけあるということ。
寒い!辛い!ぎゃーとか一人でブツブツ言いつつ息切れながらなんとか橋の始点に。
いきなり全長4km(!)の吊り橋、来島海峡大橋を渡ります。
かなり長い橋ということもあって途中休憩できるところもあったけど、そんなにまだ天気が良くなくて眺めも悪かったので渡り切ってしまおう、ということで一気に走り抜けた。
坂がないだけで4kmがあっという間に感じる。
さっきは死ぬかと思った橋から地上への螺旋状ルートも降りは爽快。
来島海峡大橋を渡りきり、1つ目の島、大島に入りました〜。
10時過ぎに島に入ってすぐの道の駅「よしうみいきいき館」に到着。
約1時間でもう既に13km走ったのか〜!と思うと行ける気がしてくる。
食堂で買ったコーヒーを飲みながら休憩。
炎天下でアイスコーヒーを飲むイメージだったけど、それどころじゃないぐらい寒い。
昨日愛媛で買ったドライみかんで糖分も補給。
謎のゆるキャラと雑な顔はめ。
誰かのハンカチの落とし物かと思ったら傷の応急処置だったそうです。
お大事に。
水分と糖分を補給したところで出発。
お昼は次の島で食べようと決めいたので今はひたすら走るぞ。
6つの島の中でもアップダウンが激しいという大島。
時々限界の登り坂が出現、自転車を手で押して登ることもあったりした。思わず声が出てしまうくらいのしんどさ。
11:30頃、大島の北部にて。
だいぶ晴れてきて気温も暖かい。むしろ暑い。
このあたりから写真を撮るのが楽しくなってきた。
お、ついに2つ目の橋が。
伯方・大島大橋。その名の通り2つ目の島伯方島と大島を結ぶ橋です。
例のごとく螺旋状の道を駆け上がる。
坂の途中から見えた伯方・大島大橋。
こういう景色が見たかった〜!
まさにしまなみ海道サイクリングの醍醐味という感じ。
橋を渡ります。
橋の上から見た海もまた絶景。
エメラルドグリーンの浅瀬。
ついに伯方島に突入!
早咲きの桜が咲いていました。
12時、そろそろ昼食の時間なので事前に調べていきたいと思っていた場所に向かいます。
少し遠回りになるところにありましたが、伯方の塩ラーメンを食べに来店。
おかず付きの塩ラーメン定食。
今回の旅で初のラーメン。染み渡った。
途中手がつった状態でずっと走っていたのだけど調べたら栄養、特に水分とミネラル不足、寒暖差が原因らしい。朝からみかんと水とコーヒーしか摂取していなかったので心当たりがありすぎるな。
食べるの大事。しっかり補給して午後に備えよう。
午後の部スタート。
気持ちの良い快晴、だけど照りつける様な強い日差しということもなく、とても過ごしやすい気候です。
30分くらい走ったところにあったカフェで再び休憩。
アイスティーとチーズケーキのセットで糖分も摂取。
海が見えるテラス席。
穏やかな昼下がり、、、。
世間話もしてくれる気さくな店主でした。
コース沿いにはキャンプサイトや炊事場みたいなところが点在している。
こんな最高のロケーションでバーベキューできたら最高すぎるな〜とか。
こういう時急に一人が寂しくなる。
14時半頃、ついに目の前に3つ目の橋、大三島大橋が。
本日はこれが最後の橋になります。おぉ〜。
300mちょっとだったのですぐ渡れた。
3つ目の島、大三島に到着。
宿に向かう前に「道の駅 多々羅しまなみ公園」に寄り道。
「サイクリストの聖地碑」
クロスバイクの男性集団がワイワイ写真を撮る中、隙を見てちゃっかり撮ってきた愛車、ママチャリ。
宿に到着。これにて本日の行程は終わり。
思ったよりスムーズに進むことができ、予定より1時間以上巻いてチェックイン。順の調。
休憩や寄り道をしつつ約40km走行した。
しかし宿が本当に綺麗!素敵すぎる!
共用ドミトリー宿泊だけどコロナ対策の一環でお値段変わらず貸切利用にしていただけるとのこと。
ラッキー。
寝床もとてもおしゃれ。
お風呂がなかったので近くのお風呂を紹介していただき、徒歩10分くらいの旅館で入浴し、汗を流す。最高のひととき、、、。
内湯は瀬戸内らしく柚子湯ならぬレモン湯。
常備されてた化粧品が全部デパコスだったのが衝撃だった。なぜ?
遠慮なく使った。
あまりにもいい湯だったので長風呂、、、入浴中に日が沈み、海沿いで見たかったしまなみサンセットをうっかり見逃す。
宿に戻ると夕食の時間。
今回も夕食なしプランだったので外で夕ご飯。
周辺レストランまではなんと、希望の場所までホテルスタッフの送迎付き!なんと手厚い待遇
近くのカフェにて今治の郷土料理、せんざんき(ほぼ鶏の唐揚げ)の定食をいただきました。
ホテルに戻り、テラスから瀬戸内海の夜景を堪能。
満点の星空で本当に最高の景色。
こういう時に星が綺麗に撮れる性能の良いカメラが欲しい、、、。
「しまなみ海道は街灯が本当にないので、日落ちまでに目的地に着かないと危険」という前情報をどこかで見たけど、逆にいえば星を邪魔する光も高層建築物もほとんどない。空がより綺麗に、より近く見えた。
この星空のために街灯がないのかな?とか。
同じ施設でグランピングしてる家族も何組かいて、あーこういうのが私が描く家族の、人生の理想型なのかもしれない、とかコンビニの缶ビール飲みながら考えていた。センスのあるパパママ、、、。
最高にいい夜、今度は友達や家族とまた訪れてこの景色を見たい。
サンセットが見れなかったので明日サンライズは絶対に観るぞ、という気持ちで今日も早めの就寝。
4日目、完。